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2006/05/10

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]

F4 宇宙空間での実験作業中に、宇宙嵐による放射能を浴びてしまった5人の科学者たち。やがて彼らは、自分たちが不思議な力を身につけてしまったことに気がついた。

「実写版Mr.インクレディブル」

こちらの原作コミックが元祖ではあるものの、一言でいえばこうなるだろうか。ただし「Mr.」が「家族ドラマ」であったのに対して、こちらは「青春ドラマ」であることからその味わいはかなり異なっている。

本作は「仲間割れ」の物語だ。それぞれ異なる力を身につけた5人の仲間が、様々な紆余曲折の挙げ句に4対1に別れ、1人が悪の道を選ぶ。結果としてビクターが悪となるわけだが、彼は生まれながらの「悪」としては描かれていない。たとえばビクターとジョニーの能力が入れ替わっていたら。たとえばスーがビクターの求愛を受け入れていたら。それでもビクターが「悪」となっていただろうか。ベンの正義感がもう少し弱かったら、3対2に分かれてはいなかっただろうか。そんな人の運命のはかなさを感じさせるストーリーが主軸となっている。

この点がヒーロー物の「善vs悪」の面白さを損なっているのは確かだが、個人的には「青春ドラマ」として十分に楽しめたので良しとしたい。また異形の2人、とくにベンのエピソードがコミカルに描いてはいてもかなり深刻なものだったが、その重苦しさとバランスを取るべくひたすら軽薄に徹したジョニーの存在も見逃せない。

アクションシーンはかなり充実している。とくに終盤、岩男vs鉄男の迷惑なぶち壊しっぷりや、あの一家もびっくりのコンビネーション攻撃(「人間雨どい(?)」には感動)は見応え十分。最近の実写顔負けのアニメもすごいが、アニメ顔負けの実写もすごい。

総じて「エピソード0」的な内容で、次回以降本格的な4人の(そしてもう1人の)活躍が描かれることとなるのであろう。それが物足りなさと感じられる面もあると思うが、登場人物の紹介を中心としたそのような位置づけの作品としては、十分に楽しめる映画だった。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]@映画生活

#082

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

まさにこれから活躍が始まる的作品でしたね。
でもこういう誕生秘話の話はとても好きなので、私的には大好きな作品になりました。
もともと太古の昔に「忍者ゴームズ」として日本上陸を果たしていて観ていたということもあって、今回の実写はかなり嬉しかったです。

「Mr.インクレディブル」と違って完全に家族ではないですが、ファリミーと言ってもいいようですね。原作でもよく仲間割れをしていますが、雨降って地かたまる的に結束が固まるようです。(^^;
コンビネーションプレイが最後だけだったのがちょっと残念。次回(あるのかな)の本格的活躍に期待です。

それにしてもベンおじさんはかわいそうでした。

トラックバックさせていただきます!

投稿: 白くじら | 2006/07/01 12:16

白くじらさん、コメントありがとうございます。

本当は、本作のような泣けるエピソードは2作目か3作目に持ってきたいような気もするんですよねぇ。

でも厳しい映画界では続編が約束されているものなんてありませんから、出し惜しみもできませんよねぇ、やっぱり。

こちらからもTBさせていただきます。

投稿: starless | 2006/07/01 17:54

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