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2005/12/26

ワンダと巨像

wanda 秀作の誉れ高い「ICO」の制作スタッフが送り出したアクション・アドベンチャー。

ワンダは愛馬アグロと共に禁断の地に足を踏み入れた。命を落とした少女を蘇らせるためには、16体の巨像を倒さなくてはならない。

残念ながらまだプレイしていないのですが、「ICO」は良いゲームであると同時に非常に「変わったゲーム」であるとの評判を耳にします。「ワンダ」も非常に「変わったゲーム」です。

本作は16体の巨像を倒すことを目的としているのですが、ゲームとしてそれ以外の要素がほとんど含まれていません。禁断の地を移動して1体ずつ巨像と戦い、16体倒すとゲームは終わります。

移動する世界には人は一切住んでおらず、町もありません。当然会話などなく、ひたすら巨像を求めて移動するのです(逆に敵も出てきませんが)。意味ありげな地形や遺跡などもあるのですが、そこでは一切イベントなどは起こりません。風景は非常に綺麗なのですが、だんだんと退屈になってきます。

道中は馬(アグリ)に乗って移動することが多いのですが、ゲーム的なデジタルな操作感ではなく、もっさりした、いかにも馬に乗っているかのような挙動が特徴的です。すぐには曲がれない止まれない、慣れないといらいらすること必至です。

ずいぶん昔のゲームですが、この移動パートで「アクアノートの休日」を思い出しました。あれも変なゲームでしたね(ゲームじゃない?)。意味ありげでなにもない海中を、うまく操作できない潜水艇で旅するのでした。

また、巨像のもとに至るために入り組んだ遺跡などを踏破する場合もあるのですが、この部分はおもいっきり「トゥーム・レイダー」ですね。ジャンプしたりよじ登ったり、経験者なら楽に進められるでしょう。なにしろ即死トラップはありませんからね。

移動に関しての最大の不満は、自由に移動できそうな見かけとは裏腹に、まるで迷路のような意地悪な地形となっていることでしょうか。巨像のいる方角はアイテムにより知ることが出来るのですが、直接その方角に行けないことが多く、詳細なマップもないので、結局袋小路を一つ一つ潰していくようにすすんで行くしかないのです。どうせ移動の部分にはゲーム的な仕掛けはないんですから、ゆっくり雰囲気が味わえるように、もう少し通り抜けやすい地形にしてほしかったですね。

本作の中心である巨像との戦い。思っていたほど巨大ではありませんでしたが、それでも充分な威圧感があります。特に巨像が動いたりするたびに画面のフレームが振動でぶれる演出が良かったですね。巨大とともに、その重量感を感じさせるよい演出だと思いました。

一見自由度が高そうですが、巨像を倒すための手段は細かく決まっています。「覚えゲー」的に緻密なアクションが要求される部分も多く、アクション・ゲームの苦手な方には辛いでしょう。3Dアクションは軸が一つ多い分だけ、2Dアクションより把握すべきことが多く大変です。

周辺の地形を把握しながら巨像の攻撃をかわし、倒し方を見つけて、よじ登って倒す。これだけを同時に行うのは大変です。倒し方が分かっても、倒すにはシビアなタイミングのアクションが結構必要とされますし、倒し方自体がなかなか分からない場合もあります。本作では「天の声」がヒントを授けてくれますが、それでも分かりにくいものがかなりあります。私の場合、最後の3体くらいは攻略サイトのお世話になってしまいました。

エンディングは、最後までがんばった甲斐があったと思わせるだけの素晴らしいものでした。古来から「蘇生術」とは多大な犠牲を払うものと相場が決まっていますが、冒頭でほのめかされたとおり、プレイヤーの分身であるワンダは悲劇的な運命を迎えます。さんざん苦労した挙げ句のこのエンディングは、納得いかない人も多いと思います。しかし、このような作家性の強いストーリーは評価すべきではないでしょうか。

かなり独創的で人を選ぶゲームシステムと、プレイヤーを突き放すストーリー。「ICO」チームはかなりの信頼をソニーから受けているのでしょうね。次が楽しみです。

でもその前に「ICO」をやらなくてはなりませんね。

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コメント

レビューを読んでいると、一度はプレイしてみたいストーリーみたいですね。
でも同時になんだか凄く疲れそうなのですが(汗)。

※アクアノートは私、駄目でした。(>_<)

投稿: ぽこ | 2005/12/27 00:03

そう、たしかに「一度はプレイしてみたい」感じのゲームなんです。
でも、はっきりいって「疲れます!」
プレイ時間が短いのはどうでもいいのですが、本当に疲れます。
ワンダはかなり高いところから落ちても大丈夫ですし、巨像の攻撃力も一発でやられるほどではありません。体力も自然に回復します。
ということは、もし倒し方が分からなかったり、アクションのタイミングが合わなかったりすると、延々と巨像との戦いが続くのです。1時間でも2時間でも終わりません。
面白いゲームでしたが、もうやりたくないですねぇ。
こういうゲームこそ、誰にでも簡単にクリアーできる道を残しておいてほしいと思うのですが。時間が経つごとにどんどん詳細なヒントがあたえられるとか。

投稿: starless | 2005/12/27 10:24

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