バットマン ビギンズ
バットマン・シリーズ第5弾
両親を殺された少年ブルース・ウェインが、ゴッサム・シティにはびこる悪と戦うバットマンとなるまでを描く。
最近のアメコミものは意外とおもしろい。
「スパイダーマン」もそうでしたが、アクションシーンもさることながら、ドラマ部分に力を注ぎ、またヒーローの心情を丁寧に描くことで、単純に「おもしろい」と思える映画となっています。
本作ではトラウマを持ったブルースと、彼の周りに配置された魅力的な協力者とのやりとりがおもしろい。とくにマイケル・ケイン扮するアルフレッドが素晴らしい。ユーモアにくるんだブルースへの想いが見るものに伝わり、実に印象的なキャラクターとなっています。
冒頭の収容所から修行シーンあたりが唐突な印象を与えますが、ゴッサム・シティに戻ってからはエンディングまでよいテンポで話が進み、一気に見せます。
また「バットマンになる」過程をつぶさに描くことがリアルさ(実際はリアルではないのですが)を演出し、物語のシリアスさの向上に一役買っているようです。
本作はスパイダーマンと対比してみるとおもしろい。
スパイダーマンは自身が超人的な特殊能力を持っている代わりに、貧乏で協力者もなく彼女ともうまくいかない。特殊能力以外は何も持っていない。
対してバットマンは、体こそ鍛えているものの特殊能力は一切持たないが、代わりに大金持ちで協力者に恵まれ、彼女ともなんとなくうまくいっている。特殊能力以外は全てを持っていると言っていいでしょう。
物語は「スパイダーマン」が比較的明るくコミカルなのに対して、「バットマン・ビギンズ」は暗くシリアス。でも考えてみると、もし「スパイダーマン」が暗くシリアスな調子だったら救いが無さすぎますね。「持つもの」には暗い物語を、「持たざるもの」には明るい物語を、でバランスが取れるのでしょう。
しかし「バットマン・ビギンズ」を見て思うのは「仲間のありがたさ」ですね。スパイダーマンが少しかわいそうになりました。
それにしても、バットマンは自分が一番怖いものになったのですね。わたしだったら何になるかな・・・犬かな?
#052
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コメント
きょうstarlessの、協力しなかったー。
それにしてもちゃん吉は、修行したかったの♪
投稿: BlogPetのちゃん吉 | 2005/11/26 18:42