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2005/10/24

SHOW-YA 2005.10.23 NHKホール

show デビュー20周年を迎え、14年ぶりの再結成を果たしたSHOW-YAの「大復活祭」。

「20周年で14年ぶりの再結成」ということは、実質SHOW-YAの活動は1985年~1991年の6年ほど。活動期間より解散後の期間の方が遙かに長いことに、時の流れの速さを感じます。

SHOW-YAをよく聴いていたのは「TRADE LAST」から「IMMIGRATION」の辺りですから、もう18年も前のこと。秋元康(作詩)筒美京平(作曲)のチームが手がけた歌謡曲風のメロディアスな楽曲が、正統派のヘヴィー・メタルにアレンジされているのがお気に入りでした。SHOW-YAのライヴを見るのは、1988年の「IMMIGRATION」のツアー以来2回目となります。

まず驚いたのは、バンドのコンディションが非常に良かったことです。再結成以前から彼女たちの演奏力は高かったのですが、当時と比べても演奏に安定感が感じられました。また各人の存在感も強く、相変わらず「ライヴ映え」するバンドでした。

ご覧になった方は感じられたと思いますが、彼女たちの容姿は(それなりに年齢は感じますが)14年前とそれほど変化がありませんでした。これは彼女たちがこの14年間、日々「節制」を続けていたことを物語っています。「節制」は「容姿」を保つだけではなく、「演奏力」の向上にも向けられたはずです。

バンドは生き物ですから、14年のブランクを埋めるのは簡単ではありません。しかし、14年間の「節制」は彼女たちにミュージシャンとしての円熟をもたらし、それが演奏の安定に繋がったのでしょう。今回のライヴでは、そんな彼女たちの「真面目さ」を強く感じました。

14年前の解散は寺田恵子の脱退が原因であり、今回の再結成はその寺田恵子が持ちかけたものだという。再結成にあたって、わだかまりがなかったとは言えないでしょう。バンドの仲間というのは不思議なもので、いわゆる「友達」とは少し違う。頻繁に言葉を交わしたり会ったりしなくても、遠くにいても何となく心が通じているような気がする。ある意味「肉親」に少し近いのかもしれません。そんな間柄であるからこそ、一度もめてしまうと始末に負えなくなるのも肉親と同様だと思います。

でも今回のステージを見て、そんな特別な仲間が一人も欠けることなく14年ぶりに演奏できたことの幸せを、彼女たち自身が強く感じていたような気がしました。オリジナルメンバーは他の誰とも替えのきかない特別な存在です。これだけステージでの存在感・安定感のあるバンドなのですから、メンバーが元気なうちはぜひオリジナルメンバーで続けていって欲しいものです。

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