スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
ジュード・ロウ主演。人物以外は全編ほぼCGだといわれる独特な映像のアクション映画。
1939年。ニューヨークを突如襲った巨大ロボットの攻撃。新聞記者のポリーは、危ないところを元恋人のスカイキャプテン(ジョー)に救われる。ロボット集団の反撃で基地を破壊され、部下を拉致されてしまったスカイキャプテンは、敵の本拠地と見込まれるネパールの奥地に乗り込んだ。
「全編CG」というと、スター・ウォーズのような緻密なものを想像しがちですが、この映画は違います。レトロ調とでもいうのでしょうか、ちょっとソフトフォーカス気味の映像は、昔のコミックのがそのまま動き出したような印象を受けます。
ポスターを見たことのある人はわかると思いますが、主演の男女は軽くCG処理された美男・美女ぞろい。「クールなヒーローと、ヒーローに危機を救われる美女」という昔ながらのアクションヒーローものが期待される映画です。
実際序盤は想像通りの展開となるのですが、ポリーが強引にジョーに同行するあたりから雰囲気が変わります。「口うるさい元彼女と、彼女に尻に敷かれ気味のヒーロー」、そう、インディ・ジョーンズ・シリーズでおなじみのあの展開になって行くのです。
2人の口論はなかなかおもしろいのですが、ヒーローものというよりは、もはや珍道中もの。後半は飛行機に乗るシーンもなく、映画が終わる頃にはジョーがスカイキャプテンだったことなどみんな忘れてしまっているでしょう。
でも「ヒーロー」を期待しなければそれなりに面白い映画でしたね。描かれる世界も、今の世界と似ているけれど微妙に違った進化を遂げている、いわゆる「パラレルワールド」になっているので、登場するメカや建造物(みんなCGですが)を見るのも楽しかったです。
あとスカイキャプテンとは違って、アンジェリーナ・ジョリーのヒーロー(ヒロイン?)っぷりが印象に残りましたね。登場シーンは短いながらも、美味しい役柄だったのでは。それにしてもスカイキャプテンは弱かった。ジョリーの艦隊に頼んだ方がもっと早く解決したような気がします。
それにしても、この映画の手法はもっと使い道がありそうです。アメコミなどを映画化したらいい雰囲気になると思うのですが。
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コメント
これはもうクラクラっとなるくらい好きでした。
あのレトロ感ただよう世界になんだかどこかで見たようなロボットたち…くー、なんとも言えずよかったです。
そしてそれらを上回るようなボケとツッコミもたまらなかったですね。確かにおっしゃるように最後にはスカイキャプテンという名を忘れていたと思ういます(笑)。
アンジェリーナは短い出番でしたが、いいところをとっていきましたね。あれ以上いたら主役を食ってしまいそうでした(汗)。
もうずいぶん前に書いたレビューでしたが、トラックバックさせて頂きました。
投稿: ぽこ | 2005/08/08 23:52
コメントありがとうございました。
そうですね、いかにもぽこさんの好きな50~60年代のSF風のデザインですね。
続編ができそうな感じもありますが、きっとできないでしょうね。
投稿: starless | 2005/08/09 20:21