ワイルド・スピード×2
「スポコン」と言う言葉をご存じでしょうか?「巨人の星」のアレではなくて「スポーツ・コンパクト」の事。アメリカの西海岸を中心に、日本のスポーツタイプのコンパクトカーを強力にチューニングし、派手なカラーリングを施して楽しむ人々がいるらしいのです。
そんな「スポコン」の世界を舞台にしたのがこの映画。元警官のストリート・レーサーが囮捜査員として犯罪組織に潜り込む、と言うお話。
「コンパクト」とはいっても、それはアメリカ車と較べての話。本作で登場する日本車は「スカイライン」「ランエボ」「スープラ」等、280馬力クラスの日本人からみると「大きな車」。それらが並み居るアメ車を蹴散らして大活躍します。
レースシーンが中心の映画ですが、基本的にアクセル全開でピンチになったらニトロで一発逆転といった大味な展開が中心。主役2人の芸風とも相まって、非常に脳天気な映画です。よく「何も考えなければ楽しめる映画」などといいますが、この映画の場合「何も考えない」程度ではついていくのは大変かもしれません。しかし、メジャーのユニバーサルで2作も作られているくらいですから、そこそこ人気があるのでしょう。
そんな「ワイルド・スピード」シリーズの第3作が、いよいよ「スポコン」のふるさと日本を舞台に製作されるようです。注目すべきは「東京の公道でカーチェイスが撮影されるのか?」という点。当然道路を封鎖して行う関係で、警察関係等の許可が必要になります。許可が下りなければレースシーンは外国で撮影となってしまうのでしょう。一説では石原都知事の胸一つともいわれているようですが、果たしてどうなりますか。
映画のロケは、大勢のスタッフが長期に渡って滞在する等、地域経済に及ぼす波及効果も多いとききます。道路封鎖は周辺の人々には迷惑な事かもしれませんが、ハリウッドのメジャー映画のロケが行われるなんて滅多にない機会。なんとか実現して欲しいものです。カーチェイスのロケがあるなら、ぜひ見に行きたいなぁ。
ちなみにこの映画、本編よりもDVD特典の方がおもしろい。技術スタッフが喜々としてチューニングについて解説したり、陽気な出演者がきゃっきゃいいながらレーシングトレーニングしたりする様子が盛りだくさん。この映画、スタッフ・キャストが客以上に楽しんでますよ、きっと。それが人気の秘密か?
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