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2005/08/15

ファイナル・デスティネーション

final 修学旅行でパリに向かう飛行機の離陸直前に、その飛行機が爆発炎上する夢を見たアレックス。無理矢理飛行機から降りたアレックスと、その騒ぎに巻き込まれた同級生や先生6人を残して飛び立つ飛行機。やがて彼らの目前で、その飛行機が爆発した。

そしてアレックスの予知夢によって死の運命を逃れた7人が姿を見せぬ「死神」に命を狙われる、というのが本作のお話です。

この映画での死神は文字通り姿を見せません。そしてその殺し方も、バスが突然突っ込んでくるとか、風呂場で足を滑らせて洗濯ロープでクビが締まってしまうとか、事故死に見えるようなものばかり。遅かれ早かれ誰もに訪れる「死の運命」を具象化したものと言えるのです。

本作での「殺しの場面」を見たとき「あれっ」と思ったのです。身の回りにある品物が風もないのに倒れたり、突然水漏れが起こって足を滑らせたり。どこかで見たことがある。突然車のサイドブレーキがはずれてガラスを積んだトラックが突っ込んできたり、急に雷が落ちてきて避雷針が倒れてきたり。そう、「オーメン」です。

でも死神の殺しは今一つ確実性に欠けます。後半になると先読みされてしまう事もあります。その点ダミアンは百発百中です。同じ地獄の住人でも「死神」と「魔王」では格が違うと言うことでしょうか。それにしても死神の手口は回りくどいですね。あれをみて、私は「ドミノ倒し」を思い出してしまいました。

ところで、DVDでご覧になった方はおわかりと思いますが、本作には「別エンディング」が存在し、この「別エンディング」がオリジナルのエンディングだということです。で、エンディングを差し替えるきっかけとなったのが、製作過程で一般の観客を相手に行われる試写会でのアンケートの結果だそうなのです。

この試写会の顛末もDVDに収録されていますが、これがとても面白い。10代の若者のアンケートの結果で、あんなにエンディングが変わってしまうなんて。無名監督の低予算映画では「作家性」なんて発揮できないことがよくわかりました。

個人的には、「最終目的地」というタイトルから考えても、当初のエンディングで良かったと思うんですよね。ちょっと重たいですが、あれくらいのメッセージ性があってもよかったのでは。使われているエンディングも加速感があっていいとは思うのですが、あそこまでいくと笑えますよね、「そんな終わり方でいいのかよ」って。

でも、DVDに映像特典という形で「さしかえ」の顛末を入れるあたり、監督まだ恨んでますね、きっと。

それにしても、試写会でのアメリカの10代の皆さん。あの大げさなリアクションはいったい何なんでしょう。確かに人を驚かせる映画ですけど、イスから飛び上がったり、ポップコーンぶちまけたりするほどじゃないと思うんですけど。あれが演技じゃないとすれば、あそこまで映画をエンジョイできるアメリカはやっぱり凄いです。

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コメント

この風が吹けば桶屋が儲かる的な殺害方法には驚きました。
このあまりにも回りくどい殺害方法をやってのける死神さんには驚くばかりです。だから逃げられるんだー。

確かにホントのエンディングを入れる辺り恨んでいたまでしょうか(汗)。もう少し怒っていたらアラン・スミシー監督になったかもしれないですね。

試写会のシーンは観なかったのですが、そんな風に驚いていたのですか、さすがにそこまで大げさに驚くことはありませんでしたよ(笑)。

※トラックバックありがとうございました。

投稿: ぽこ | 2005/08/15 23:05

ぽこさん、コメントありがとうございます。

> 試写会

特にバスのシーンでは大騒ぎでした(たしかに私だってビックリはしましたが)。
あんなに驚いているのに、アンケート取ると「もっと殺せ」。
よくわからないお国柄です。
とことん楽しんでやろうという意気込みが違うのでしょうかねぇ。

投稿: starless | 2005/08/16 20:22

トラックバックとコメント、ありがとうございました。
取り急ぎ、お礼のコメントを・・・。

私はアメリカのにーちゃん、ねーちゃんのようなリアクション大王ではありませんが、アレックスの健気な頑張りを観ていると、自然と笑みがこぼれてしまうひとでなしです。(笑)

ちなみに続編の『デッド・コースター』はこの事件の一年後という設定で、少しお休みしていた死神さんが重い腰を「よっこらせ」と上げて、「死のリスト」を全うしようと頑張り始めます。
相変わらず、ダミアンくんと違ってどんくさいです。<死神さん
でも殺し方は前作より凝っていると思います。
いろんな部分で前作と関わりを持たせているし、前作の「もう一つのエンディング」を生き残る方法として利用しているあたり、ニヤリとさせてくれます。
お暇なときにでもご覧くださいませ。

ちなみに3作目の製作も決定しているらしいので、死神さんは「死のリスト」を片手に日々、「うぜぇんだよなぁ」とか言いながら仕事に励んでいるのだろうと思うと、やはり笑みがこぼれます。なかなかオツなシリーズだと思いますよ。

投稿: つっきー | 2005/08/18 22:33

> つっきーさん

コメントありがとうございます。
なんと「3」まで… では「2」を見るしかなさそうですね。
しかし一時的に出し抜くことはできても結局はその手に掛かることになり、ましてや倒すことなどできない相手なのに、どんどん続編を作るというのは、その製作意図がなんともわかりません。
「3」の冒頭はジェットコースターでの大惨事らしいです。まさか「2」の邦題がひとあしお先に「デッド・コースター」だとは夢にも思わないでしょうね。
ところで、やはり「死神」って大勢いるのでしょうか。なにしろ世界中が仕事場ですから。わたしが思うに、このシリーズの「死神」は大事故担当の「エリート死神」で、その手を逃れた相手をメンツにかけて追いかけ、その芸術的なテクニックで華麗に死に追いやっているのではないでしょうか。
どうせ続編作るなら、度重なる失態に「エリート死神」は解任、ついに災害クラスの大惨事を引き起こす「マスター死神」とかでてくればいいのに。

投稿: starless | 2005/08/19 21:03

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死は偶発的なものではなく必然だ。 アブラハム高校の修学旅行、親元をはなれ10日間のパリでの生活に喜んでいたアレックス(デヴォン・サワ)でしたが、離陸直後、飛行機が振動し次いで爆発、阿鼻叫喚の中、炎に包まれて彼は目を覚ましました。夢…しかし彼が夢で見たとおり..... [続きを読む]

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