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2005/06/21

レイダース/失われたアーク

raiders-r  監督は「JAWS」のスピルバーグ。製作総指揮は「スター・ウォーズ」のルーカス。主演は同じく「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役ハリソン・フォード。当時の私にとって(そして他の多くの人にとっても)まさに夢の映画でした。

いまだかってこれほど期待した映画はありませんでしたし、その期待にこれほどまでに応えた映画もありませんでした。

この映画の魅力は冒頭にある15分程度の「チャチャポヤン戦士の寺院」のエピソードに凝縮されていると言っていいでしょう。侵入し、奪い、追われ、逃げる。まさに冒険活劇以外の何者でもありません。危機また危機、その間にはさまれるちょっと笑えるシーン。この配分が絶妙でしたね。

このあと2作が作られた「インディ・ジョーンズ・シリーズ」のストーリーに共通している要素は、「聖なるもの」を悪者と奪い合うことと、「聖なるもの」に敬意を持てなかった者が最後に怒りに触れ破滅すること。アクション映画がこのようなオチで終わることは人によっては不満もあるかもしれません、「結局インディは悪者に負けてるじゃないか」と。でもインディは考古学者ですから。考古学者として「聖なるもの」への敬意を失わなかったからこそ、インディは生き残ったわけです。

「人智を超えるもの」の存在する余地を残しておいたほうが夢があるとは思いませんか。

#020

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コメント

これは私も好きなシリーズです。
考古学者なのですがアクションのつるべ打ちで目が放せない作りになっていました。
各作品のオープニングのショートストーリーもよくできていましたね。特に一作目ではこの最初の部分に全てが凝縮されているみたいで好きでした。

それプラスただの冒険ものではなくオカルト的な要素が入っているのもGOODです。
4作目が考えられているようですが、この体当たりの作品、ハリソン・フォードは果たして耐えられるのでしょうか!

投稿: ぽこ | 2005/06/22 20:23

ぽこさん、こんばんは。

「4」の成功を願って、年齢について考えてみました。
高齢でのアクション映画といえばやはり「007」シリーズだとおもいます。
ショーン・コネリー(1930生)は、最終作「ダイヤモンドは永遠に」(1971)で41歳(若い!)、番外編の「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)で53歳。ついでに「最後の聖戦」(1989)では59歳でした。
ロジャー・ムーア(1927生)は、最終作「美しき獲物たち」(1985)で58歳。
対するハリソン・フォード(1942生)は、今年で63歳。
ちょっときびしいでしょうか!
ボンドのみなさん意外に若かったのですね。

投稿: starless | 2005/06/22 23:47

こんばんは。

少々、出遅れてしまいましたが、私もこのシリーズは好きです。
DVDの3作セットも買いましたし。(笑)
やっぱり父と観に行ってるんですよね。全作とも。

starlessさん、ぽこさんがすでに書いておられるように、3作とも冒頭の10分くらいのショート・ストーリーが良かったですね。
「最後の聖戦」の冒頭は今は亡きリバー・フェニックスがインディの若い頃を演じていて、面白かったです。

そしてインディは決して「聖なるもの」への敬意を忘れないというポリシーがある点も大好きです。
私利私欲のために戦うのではなく、貴重な遺物を博物館に収めるためという純粋な目的は観る側に共感を与えます。

ついでにユーモア、笑いを忘れていないところもこのシリーズの良さでしょうね。
シリアスな冒険モノだったら、こんなにはヒットしなかったと思います。

「4」のアクションに63歳で挑むのか?非常に興味深いですね。
もともとハリソン・フォードはアクション・シーンではスタントを使う主義の人らしいです。
理由は「自分が無理にアクションに挑戦して、怪我でもしたら、逆に撮影に支障が出てスタッフに迷惑がかかる」からだとか。
アクション・シーンに体当たりで挑む俳優さんが多くなりましたが、私はハリソンの言い分ももっともだと思っています。
とはいえ、還暦過ぎたインディは観たくないなぁ・・・。(苦笑)

私生活では「アリー・myラブ」のキャリスタ・フロックハートとラブラブですが、夜の方はバイ○グラに頼っているという噂を聞きました。(下ネタでごめんなさい)

投稿: つっきー | 2005/06/23 01:56

おお、007も結構老年で演じていたのですね。これは気が付きませんでした。
スパイものは歳をとっていても演じられそうですが、007もどんどんアクションに走っていますから大変そうですね。でも渋そうでやっぱりもてそうだ(笑)。

むむ、そうでした。つっきーさんが書かれているあのユーモア、あれを忘れてはならないですね。確かに冒険だけだとこれほどのヒットにはならなかったでしょうね。

うーん、そっかスタントを使う主義の人だったのですね(汗)。じゃ、なんとかなるのかな。
還暦過ぎたインディーは自分の息子が冒険に出るのに自分も付いて行き、なんだかんだと世話を、まるで3みたい。でもって若き新インデーは4.1、4.2…と続く。なーんてね。

投稿: ぽこ | 2005/06/23 08:08

みなさん、こんばんは。いつもありがとうございます。

ロジャー・ムーアなんかも撮影が嫌いで、スタントはもとより、遠くからのショットなどは代役を使ったりしていたみたいですね。
いまはCGを使うという禁断の技もありますし。
脚本もいよいよできあがったようですから、いよいよ「4」は実現するのではないでしょうか。

「5」以降は割り切ってしまえば「007」のように2代目インディを立てる方法もあるのでしょうが、個人的にはそうまでして続けなくてもいいかな。

投稿: starless | 2005/06/23 22:40

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