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2005/05/17

千里眼の死角/松岡圭祐

senrigan 「千里眼シリーズ」も、早いもので本書で第10作目になるそうです。

本シリーズは、卓越した洞察力と心理学的知識により人の思考・行動を読みとることから「千里眼」の異名を持つ、元自衛官である臨床心理士「岬美由紀」の活躍を描いています。

基本は、美由紀が「千里眼」を駆使してさまざまな事件を解決していくお話なのですが、回を重ねるごとにスケールが拡大化しており、今回は世界征服をたくらむ悪の秘密結社に操られた攻撃衛星ネットワークを停止させるために、単身ジャマイカにある敵の秘密基地に乗り込んでいくという、もはや臨床心理士の仕事からは遙か彼方に逸脱したストーリーとなっています。まるで「007」ですね。いや、「007」でもこの任務だったら死にますよ。

まさに「荒唐無稽」という言葉がぴったりで、「そりゃないだろう」といいたくなるような強引な展開で難局を乗り切りながら、ものすごいテンポで話が進んでいきます。当然小説的な深みなどはほとんどありません。

こんな、人にはあまり勧められないような小説なんですが、なぜか毎回買ってしまうんですよね。

この小説のすごいところは、読んでいて退屈しないこと。深みはないけど刺激がある。

そう、ジャンクフードなんです。

たまには食べたくなるじゃないですか、体に悪いとわかってても(「千里眼」は体には悪くありませんが)。

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